本日、小中学校の終業式。
いよいよ夏休みが始まります。
夏休みというと、読書感想文が課されることもあり、ゆっくりと読書する時間を確保することが求められます。
国語の力を伸ばすという視点で考えたとき、読書はとても有効だと思います。
実際、読書が好きな子の方が「国語力に秀でている」ような印象を受けます。
ただ・・・
子どもたちそれぞれの言葉の力=読解の思考の根本となる部分を鍛えるのは、
『大人とのやりとり』ではないかと思っています。
こと言葉に関していえば、大人は絶対的なそして唯一の先生であると思います。
よく「わからない言葉があるのに、なぜうちの子は辞書を引かないのかしら」と嘆かれている保護者の方を見かけますが、
辞書を引いたってことばの持つ質感自体がわからない子どももけっこういます。
読書を熱心にしても、その言葉の持つ色合いまで感じ取って読むためには、
言葉には言外のニュアンスが存在していることを理解しなければいけません。
つまり、一人で文章を読みながら言葉のニュアンスをかぎとっていく力は
自分より上の言語能力を持った人間との膨大なやり取りの経験意外にはありえません。
夏休みは、学校の先生の手から離れ、友達とも離れ、家庭で過ごす時間が増えます。
ぜひ大人が最良の先生となって、言葉の力を伸ばす「やりとり」をしてほしいと思います!