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  • 執筆者の写真学習塾CLOVER

ネズミーランドと受験生


学習塾CLOVERには、本当にこの塾を気に入って通ってくれている子たちがたくさんいます。

気に入ってくれているのは、何も塾がキレイだとか、建物がカッコイイからだとか、そういうことではありません。彼らがここに通い始めて、私たちのやり方についてくることで、少しずつ成功をつかんでいるからです。

昨日はこんなことを話しました。

生徒「私はこの塾に入って、本当に成績が上がったから友達も誘ってるんだけど、どうかなぁ、来るかなぁ」

先生「他の塾も見てるの?」

生徒「他の塾は友達を誘うとディズニーランドのチケットがもらえるから、そっちの方がいいって」

先生「 (……すみません、チケットなくて) 」

塾選びの視点にはいろいろあると思います。

■ 集団で学ぶのか、個別で学ぶのか。

■ 苦手な科目だけ受講するのか、受験に必要な科目を総合的に学ぶのか。

■ 質問はしやすいのか、質問できる先生が常駐しているのか。

■ 担当講師がコロコロ変わることはないか。

■ 経験のある講師が教えてくれるのか、それとも学生のアルバイト講師もいるのか。

これから受験生たちは大切な時期を迎えます。

入試に向けて、「正しい」勉強ができる塾かどうか、少々厳しくても生徒を導ける先生がいるかどうか。

塾選びにはそういう視点が必要だと思います。

まぁ、「日本一のテーマパークのチケット」も魅力的なのですが、それが「塾の魅力とは関係がない」ということをきちっと理解している「私たちの生徒」を誇りに思いたいと思います。

その生徒は、こんなことも話していました。

生徒「そのチケットって、先生たちがお金を払うの?」

先生「ポケットマネーなわけないでしょ。」

生徒「じゃあ、だれがお金を出すの?」

先生「塾は、通ってくれている子たちの授業料で成り立っているわけだから……」

生徒「え、じゃあ、私たちが出しているお金ってことじゃん」

まぁ、そう考えるのが妥当でしょう。

以前から思っていたことですが、塾というのは不思議なもので『長く通ってくれている生徒たち』よりも、『後から入ってくる生徒たち』のほうが『得をする』仕組みになっていることが多いです。普段通っている生徒のおかげで、無料で通える生徒たちもいるということは否定できない事実ですね。

「それの何が悪いんだ」と言われれば、それまでですが(苦笑)。

以前勤めていた大手進学塾で共に働いていた仲間が、今は他の塾にいるのですが、その塾のブログが上記の心境を見事につづってくれています。

※ 以下引用

アップルで始める音楽配信サービス。月額定額制で、3000万曲が聞き放題らしい。

すごいサービスです。3か月間、無料で試せるらしいですね。

ただ、その期間中は著作権料を支払わない方針でした。

それに「待った」をかけたのは、世界の歌姫、テイラー・スイフト。

「ただ働きしろと?」「私じゃない、新人アーティストや若いバンドに」

最新アルバムの提供の拒否を決めた。

テイラー・スイフトの発言をうけて、アップルは方針転換。著作権料の支払いを決めた。

この一連の動きにはいろいろな問題をはらんでいる。

アーティストの持つ著作権と配信の問題。テイラー・スイフトだから、アップル方針を変えたのではないか?という疑問。

この配信が、誰に利益をもたらすのか。

無料、もしくは安価で行われるサービスが、社会にとっていいことなのか。

特定の問題に対して、意見を言いたいのではない。これほどニュースには疑問をはらんでいるということだ。

子ども達はテレビを見る。が、こういった疑問点が浮かばない。

子ども達はネットを使う。が、思索がない。

私はそれほど音楽を聞かないので、本来どっちだっていいのかもしれないが、子ども達はよく音楽を聴く。

中には自分でも楽器を弾き、プロをめざし歌う子もいる。

自分の身近なところにニュースがあるはずなのに、疑問が生まれない。

世の中では、半ば「あたりまえ」になっていることに疑問を抱き、「大切なのは、そこじゃないだろ」と思えた彼女に心から称賛の拍手を送りたいと思います。


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